5人の妊娠中に、「あれ？尿漏れかな」「あ・・破水かもしれない」と不安になったことが何度もあります。同じような経験をされた妊婦さんも多いのではないでしょうか。
通常陣痛が来てから起こる破水や、子宮口が全開になってから起こる破水は心の準備ができているので、問題はありません。しかし今回私がお話したいのは、「前期破水」についてです。正期産前の破水になるので、とても心配しますよね。筆者は、第３子・４子・５子で「破水なのか、尿漏れなのか」分からずに不安になった経験があります。そのときどのように見分けたか、また産院に行った時のことも併せて書きたいと思います。
１ 妊娠中は尿漏れをしやすい
多くの方がご存知の通り、妊娠中は尿漏れが起こりやすくなっています。
まず、妊娠初期の尿漏れは「ホルモン」の影響によるものです。子宮の弛緩や恥骨の結合を緩める作用をもっているホルモンが出たり、骨盤底筋や靭帯が緩んで、くしゃみや咳など腹圧がかかったりしたときに尿漏れを起こしてしまいます。
また妊娠中期になると、骨盤底筋や靭帯のゆるみに加えて、子宮の変化により膀胱を圧迫することで尿漏れを起こしやすく、ナプキンをはめる人が増えてきます。筆者も妊娠８カ月頃になるとパットをはめるようにしています。
最後に妊娠後期の尿漏れですが、これまでと同様骨盤底筋や靭帯のゆるみ、エストロゲン、プロゲステロン、リラキシンの作用により、子宮頚部が軟化することや、胎児の体重増加によって、子宮や羊水、胎盤を含めて大きな圧力が膀胱にかかるようになり、より一層少しの腹圧で尿漏れしやすくなります。
２ 前期破水とは
冒頭でもお話したように、陣痛が始まってからの破水はあまり心配がありませんが、気になるのは正期産に満たない週数で破水をしてしまう「前期破水」です。これは、どの時期でも起こる可能性があること、また膣から子宮に細菌が侵入して赤ちゃんに悪い影響を与えるリスクが高まることからとても注意が必要です。ですが、筆者が特に心配したのは「破水」と分かる程度の漏れならよいのですが、中でも「高位破水」は少量ずつちょろちょろと流れ出ることから「破水と気づけるのか！？」ととても不安になったことを覚えています。高位破水をしていたのに気づかなかったらどうしよう・・と思い、連夜ネット検索をしていた時期がありました。
ではどうやって見分けたらよいのでしょうか。
３ 破水と尿漏れの特徴 (色・感触・臭いについて)
破水の特徴を見てみましょう。
- 色は透明か薄いピンク
- 感触は水っぽい
- 無臭または生臭さ
です。
では、尿漏れの特徴を見てみましょう。
- 色は黄色ぽい
- 水っぽい・やや粘りがあるときはおりものの可能性
- アンモニア臭
２つの特徴はわかったけど・・本当に見分けられるか不安・・。
４ 筆者が行った３つの見分け方
特徴は分かったけど、素人の自分が判断するのは危険ですよね。心配したときは迷わず病院！！これが一番大切です☝実際に筆者も産院へ行きました。毎回「尿漏れだろうなぁ」と思いながらも、「でももしこれが高位破水で、あの時少しでも早く産院に行っておけばよかった」と後悔をするくらいなら！！！と言い聞かせて毎回産院に行っていました。
産院では何をするか・・その前に筆者が自宅で行った「尿漏れだろうなぁ」と思った３つの理由をお話します。
- とにかく臭いを嗅ぐ⇒尿は確かにアンモニア臭がします。しかしナプキンについたものって臭いを嗅いでもなかなか分かりづらいんですよね。そんなときに参考になったのが、「破水の場合は生臭さがある」と特徴で挙げたけど、どうやら掃除用品でよく使う「キッチンハイター」のような臭いがすることを聞きました。なので、ちょろっと出た感覚があった時に、すぐにトイレに駆け込んで臭いを嗅ぎました。(キッチンハイター片手に) これはハイターじゃないなと思った時に安心したことを覚えています。
- トイレをしているときに自分の意思で止めてみる⇒どうやら破水の場合は自分の意思とは関係なしにちょろちょろ出てくるようなので、その確認のために、毎回トイレで尿をする時は、２～３回自分の意思で尿を止めて、止まるかどうかを確認しました。私の場合はすぐに止めることができたので、やはり尿漏れかな、と思うことができました。トイレが終わってもすぐには出ずに、体を揺らしながら何か出てこないかを数回確認してトイレを出ることも多々ありました。
- 急に立ってみたり、寝返りをうったりする⇒破水の場合、そもそも尿とは別の場所から出てくるので所謂「生理が出てくる感覚」ということです。生理中は座っていて立った時や寝ているときに寝返りをうった時に、「あ、出たな」ということがよく分かりますよね。それと同じなので、座っていて急に立ったときに「じわっと出るか」、寝ているときにあえて寝返りをして「何か出たな」と感じるかどうか、これを何回か確認しました。筆者の場合はそういった時に何も出ずでした。
上記３つの見分け方で「尿漏れだろうなぁ」という気持ちはありましたが、やはり確信は持てなかったので最終的には産院に行きました。
助産師さんには「自己判断しないで、すぐに来ていいですよ」と言われましたが、何回も何回も行くのはなぁ・・と気が引けちゃうところ。
また主治医からは「破水だったら、結構止まらず動くたびにちょろちょろ出るから、ずっと下着が濡れる感じになるけど、どうだった？」と聞かれました。正直ナプキンをしていたので、濡れ具合は全く分かりませんでした。
ですが、産院ではもしものことを考えて、まずエコーで羊水の量をチェックしてくれました。「うん、大丈夫そうだよ」とのこと。羊水の量は減っていないということです。ですが心配性な私は「高位破水だったらそんなにすぐに羊水の量は減らないんじゃないかな」と思っていました。
次に内診です。破水かどうかの検査と赤ちゃんの位置、子宮口の開き具合、そして子宮頸管の長さを確認してもらい、総合結果「尿漏れでしょうね」とのことでした。
５ 尿漏れ対策で行ったこと
産院に行きさえすればもう安心！！・・ですがまた1か月後に同じようなことがあったら・・と思った筆者は、毎回「膣トレ」を行いました。膣トレは簡単ですね。気づいたときに、「膣を閉める～緩める～閉めるをキープ！！！」これを一日に何回も実践しました。すると段々とナプキンが濡れなくなり、気づいたときには尿漏れが治まっているではありませんか★☆
TVを見ているときや料理をしているときに、この膣トレを数回しながら過ごしました。
妊娠後期はどうしてもいろいろな悩みが出てきますよね。お腹はどんどん大きくなる一方なので、腹圧はかかってしまいます。出産までの辛抱です！！
今、尿漏れで悩んでいる妊婦さん！膣トレしてみてはいかがですか。
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迷ったときには即病院！！
これは鉄則ですが、どうしても仕事で行けない！夜遅いからなんとか確認したい！！と思った時には、上記のことを実践して少しでも役に立ててもらえれば嬉しいです。
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